【2月】ELEMENTS FORTUNE byジョニー楓＆モーリー

心がざわめき落ち着かない情報と、相変わらず忙しない日々を過ごす中で、「それで、私は何がしたかったんだっけ…」と急に目の前を閉ざされたような感覚になってはいないでしょうか。

気持ちは前へ進むつもりでいるのに、次の扉が見つからず。もどかしい気持ちを超えてだんだん嫌になってきているんじゃないかと心配しています。

先日ふと思い出したことがあるのですが、私は美術系の学校へ通う学生でした。そういった学校は、この時期になると作品展が開催され、学生たちはそれに向けて短くても半年前後かけながら作品創りに取り組みます。

一つの作品と向き合う時間や気持ちはさまざまですが、作品と同じくらい等身大の自分と向き合うことになります。技術の足りなさ、想像通りに表現できないもどかしさ、悔しさ。それでも、投げ出さずにやり切った時の感動は計り知れません。

そんなこともあり、学生の時に展示されたさまざまな作品を見て回ると、友人の作品に感動したり、隣のクラスのあの子はこんなに繊細な感覚を持っているんだと知れたり。当事者としてかなり刺激になるのですが、自分が卒業して少し大人になってから見にいくと、また違った感動に触れることができたのです。

その作品に込められた、その子の熱量や思い。そして恥ずかしいくらいに真っ直ぐなメッセージがブワッと押し寄せてくる感じ。作品がそこにあるだけで、胸をぎゅうっと掴かまれるような躍動感に圧倒され、ただ見入ってしまったことを覚えています。

“作品とその子の名前”という展示スペースの世界感だけで、じんと込み上げてくるものがあるような…言葉にならない感動というのでしょうか。シンプルにただ眩しく、その感動には生産性なんて１ミリも必要ないんですよね。

あぁ、きっと大人になった自分には絶対に創れない。その今にも溢れて壊れそうなピュアさをどこで失ったのか…そう落ち込むと同時に、その空間でその「熱い感覚」に気がつける自分自身に、どことなく成長を感じたのを覚えています。

きっかけは何であれ、この不安定な今を生きる中で、そんな魂のエネルギーに触れることが、火エレメントの皆さんには必要なのかも知れない！そう思って伝えたくなりました。

あなた自身の魂をブワっと掻き立ててくれるような熱い感動です。

これまでは、あなた自身が思いを表現したり行動したりすることで、その“熱”を内側から感じていたと思います。でももしかしたら、何か外側にあるものへ触れることにより生み出されるエネルギーに、頼ってみるのも悪くないんじゃないかと思うのです。

世の中を生きる術として頭を占領していた“トレンド感”や“コスパ”という言葉、売れるか売れないか、などの数字でしか量れない結果への意識を一旦ゆるめ、あなたの肉声や内側にあるピュアさ。また、そこに向き合える時間が、人生の中でどれだけ大切であり美しいのかを思い出して欲しいのです。

この情熱こそが、火エレメントの世界を整え助けてくれながら、晴れない霧のような不安を和らげてくれるのではないでしょうか。

あなたの心が赴くままに寄り道したり、散歩したり、または好きなだけステイホームしてみたり。まずはあなたの気持ちを心地よく刺激し、震わせてくれるものを探しにいきませんか？

新しい時代の風はどんな様子で吹いてくるのか…もしかしてこれなの？という感じで、まだあなたの中にイマイチはっきりしていないかも知れません。

想像していなかったようなことが、次々と猛烈なスピードで起こる世の中であること。弱者と強者の入れ替わりも激しい中だからこそ、今はひとまず一歩引いた場所で、周囲の状況を観察しているという方もいるかも知れません。

これまでは一つひとつに心を入れたり、環境や相手に馴染んだり。または共感することがなんとなく善だとされてきた世相の中で、足止めとまではいかなくても、その場に留まらないといけない時間があったと思います。

風エレメントはそんな時、なんとなく入り込めずに一歩引いた目で状況を把握しながら、あくまでも冷静に“自分のやるべきことは何なのか？”と判断しながらやってきたのではないでしょうか。もしかしたら、冷たいとかドライな人と言われたりして、この環境に合っていない自分、または合わせられない自分がどこか後ろめたかった。

でも、それはあなたが悪いのではなく、まさに地の時代の作ったフォーマットに、どうやっても合わなかっただけなんだと思います。しかし、この国で生きる上ではそれが“良いこと”だと教えられたからこそ、なんで自分は合わないのかと真剣に悩んだ瞬間があったかものかも知れません。

ただ、そんな経験があるからこそ、風ならではの器用さで環境のニーズに応えるためのスキルを磨いてきたし、相手に合わせて気持ちのスイッチを切り替えながらやってこられたのではないでしょうか。

しかし、これからはその“合わない自分”の方でいく時代です。なんといっても風の時代ですからね！

ただ注意したいのは、決して自分勝手にやっても良いという訳ではないこと。場面場面でちゃんと自分の姿を見せていく、表現していくことが、これからの時代に”ハマっていく”ということなのです。

なんでも器用にこなせるあなたは、結局これといって自分の中に何も残っていないかも、と不安になったり。職人のように極め追求することに励む人を見ては、どこか後ろめたい気持ちになったりしていました。でも、これからはあなたが何をやって、どんな人で、どんなことが好きなのか？をただ思いっきり表現する。それがあなたの肩書きになっていくのだと思います。

きっと、あなたなら好奇心の赴くまま色々と体験している中で「これだ！」というものに出会えるはずですし、逆に幅を広げずとも得意なことを死ぬほどやって、磨いて、それで世界に貢献していくという可能性も大いにあると思います。

それは決して、精密で高いスキルだけではなく、トレンドを読むセンスに長けているひと、役割に自己同一化ぜず演じ切れる人、とにかく話が上手なひと。誰も退屈させない人。一つの輪の中でみんなが同じ趣味でいる必要がなく、それぞれがそれぞれを素敵に“まっとう”するチームと世界へと進んでいく方を選んで良いのではないでしょうか！

年始から畳み掛けるように起こる激しいニュース、また遠く離れた環境にいる人に起こった事件を知ることにより、ただでさえ不安定なメンタルは、もろに影響を受けてしまい私たちはかなり動揺していると思います。心はあたふたと騒めくし、なかなか安定しない…という様子。

水エレメントの皆さんは特に、なんとなく「今までと違う」と目に見えない惑星のエネルギーを敏感に感じ取っているはず。だからこそ、言葉にできないもどかしさと共に不安にさせられているんだと思います。

でも、そんな風に苦しくなっているのはあなただけじゃないので安心してください。こうやって書いている私もそうだし、ジョニーさんだってそうです。なぜなら、誰も経験したことがない未来への大きな動きなので、不安でたまらない。分からなくて当然なんだと思います。だからどうか焦らずに、もし今上手くいかなかったとしても、あまり悲しまないでくれたらなと思っています。

大きく変わろうとしている時代の分岐点に立たされた私たちは、状況や心の移り変わりが激しくなってしまうのは当然なのではないでしょうか。

また、これまで生きてきた中で刷り込まれた当たり前の未来や、思い描いてきた未来とは全く違うようなものが躊躇なく入り込んでくる状況を目の当たりにし、これまでのように”成長までのストーリー”が組み立てられなくなっているのも、私たちの不安要素の一つなんだと思います。

この学びで、この努力で、これくらい自分は成長できるんじゃないか、という心あたりのような組み立て。サクセスストーリーとまではいかなくても、未来への道標があることは、これまであなたが一歩踏み出す時の安心材料になっていたと思います。

ただ今それがどれも当てはまらない。いくつか案を出してもピンと来ない。自分の中で未来への道を描けないことにより、どこへ向かえば良いのか分からず、どうも足が進まなくなっている感じなのかもしれません。

でも、この状況はあなたが選んだ訳ではなく、世の中がものすごいスピードで状況が変わっているため仕方ないことなのです。しかし、ここで閉じこもったりせずに、この状況を受け入れながら、その中で新しい私の未来を見つけていこうじゃないか！と、流れに身を委ねてみる勇気を持つことも必要です。

そこで、まず水エレメントにお伝えしたいのは、焦らなくて大丈夫だということ。ただ、自分のすべきことを“作業”と捉えず、本当に自分にとって自由な表現方法はなんなのか？と、模索することが今後の人生の鍵になると思ってください。変化する相手や空気感にドキッとしても毛嫌いせず、そしてゆっくりでも大丈夫なので今は立ち止まらずに歩むこと。

あなたの中にある柔らかさを味方にしながら、新しい世界へ一歩踏み出すことを躊躇わない姿で軽やかにいきましょう！

きっとまたワクワクしたり、穏やかで心地よい時間が増えていくことを楽しみにしながら、今はじっくり、しっとり、進むのです。

年明けと共に思いもよらない角度からの影響を受け、心細くなったり、どうも体調がすぐれず予定通りに行かなかったり。または、これまで注目していなかったメディアの情報が目に入ることにより胸がざわめいてしまう…など。畳み掛けるように起こるニュースを追いかけていたら、あっという間に１ヶ月が過ぎていましたよね。

昨年から変わる変わると伝え続けてきましたが、まだはっきりとしていなくとも“これまで通りには行かないよ”と言われているような気分になってはいないでしょうか？

一瞬で起こる劇的な変化だけではなく、波紋のように徐々に起こる変化は、やがて私たちの日常へと広がり馴染んでいくのかもしれません。

例えば、資格を持っている、セミナーをやっているとか。またはフォロワー数が多いとか、名だたる企業と仕事をしているとか…。今こんな言葉を聞いても、なんとなく「古いな」と感じたりしませんか？

少し前までなら興味をそそられたり、そういった人が必要とされ、”そうでなきゃいけない”風潮があったはず。そして、私たちもそう在るために工夫をし、細やかな努力を重ねてきたと思うのです。

しかし、瞬時にリズムを変えながら進む時代の中で、世の中も私たちもやっぱり求めるものが変わってきているなぁと、痛いほど感じているのではないでしょうか。

資格を持っているというだけでは相手には響かず、現場で実践的にどう活かせるのか、そのスキルを元にどう表現してくれるのか？ということの方がすでに期待され、求められるようになってきていると思います。

私たちはこれまで、何かを発信するとなれば、当然のように大衆の納得や数字的な評価を得るためにインスピレーションを働かせていた節があると思います。それが誰かに認められたり、すごいと思ってもらう為だったり。または自分の肩書きとして確かなものだったのかも知れません。

しかし、今後は大勢の人に対して大きくブランディングしていくというより、“本物”をちゃんとわかってくれる人へ向けて、“確かな形で伝えられるかどうか”がポイントになりそう。

もしかしたら、今までのように大きな対価はないかもしれないけど、そこで生まれるご縁やそこから広がる世界。また、一つ一つを噛み締めながら歩んでいく丁寧さを思い出す時なんだと思います。マクロな対象をミクロに絞った上で、一から気合を入れ直しやっていく強さを磨いていくのです。

地エレメントは、誰よりも何かを一途に思い続けること、集中しながらスキルを磨いていくことに長けています。これまでは、自分の周りの期待に応えられるかどうか、注目を集められるかどうか、という目的に囚われがちだった思考を、ここでぐるんっと転換させましょう。

“自分が好きかどうか、素敵だと思うかどうか”をじっくり自分に問い直しながら、あなたの姿を新しい世界で確立させていく。また違ったときめきを見つけるための準備が始まる予感がします！