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2024.04.01

星と自分を繋ぐ解説BOOK STEP5:【12ハウス】の解説②

このページでは、雑誌やメディアなどで、独特な表現とズバッと胸に響く言葉で、西洋占星術を発信されているジョニー楓さんより星読みについて教えてもらいます!



皆さんと一緒に学びながら解説するのは、ライターのモーリー。

悩めるときも健やかなるときも…“占い”を頼りに過ごしてきた私が思うに、その魅力は占うこと(知ること)で見えてくる未来と同じくらい、今の自分自身に向き合う時間を作るキッカケをくれることだと思っています。



星を読み、自分の明日(未来)を見つめることは、今までよりも少し肩の力を抜きながら、どこか逞しく、軽やかに日々を過ごすことへ繋がっていきます。



解説BOOKを通して、占星術をおこなう上で大切な基本素材や仕組みなどを、一つ一つ丁寧に学んでいきましょう。

前回の記事 STEP5:【12ハウス】の解説 を復習したい方はこちらから!

ー STEP5【12ハウス】の解説③

◆第4ハウス

馴染み、集団属性、心の大地

 

4ハウスは、生まれ育ち、家、故郷などの安定した生活ベースを表します。

1〜3ハウスまでの個人の意識とは違い、集団の中に個人を馴染ませることを学ぶ場所です。

 

東洋で数字の4は死を意味するように、4ハウスも同じく個人の死を意味します。死の代わりに、共存性や集団性の中で新たな人格が形成されて行きます。

家や親や兄弟は勿論ですが、そこで培われた癖や育まれた絆、魂と言った目に見えないところから刷り込まれた性(さが)的な面を表します。

また、それによって出来上がった本人の懐の深さや度量の広さ、または心の闇がここで見えてきます。

 

例えば、子供の頃に貧乏な家庭で育ったなら、大人になっても質素なライフスタイルの方が落ち着くとか、違う土地で同郷の人に出会うとすぐに空気が馴染む、というような感覚なども、4ハウスが影響していると言えます。

日本人ならば、日本人としての心の領域があり、“ならでは”の心理反応や行動特性があるし、東京ならば、東京という地域らしさや風潮を感じながら、人間性を育んでいくことになりますよね。

 

その人の根本的な人間性として、“何が正しくて、何が間違っているのか?”を決める良心的なものは、知的に考えて学ぶことではなく、育った環境の中で関わる家族や友達など、さまざまな人と触れ合うことで共感し合い、仲間意識をもつ中で育まれていくものです。

 

ホロスコープの4ハウスを見れば、この人はどんな風に育ってきたのか?または、どれだけ周囲と一体感を作れるのか?など、誰かと関わる中での「素」の部分を知ることができるのです。

どう言う育ちだったか?は勿論、どう言う晩年の暮らしをするか?も、このハウスで判断します。金星が入っていれば、ご家族と仲良く暮らしてそう、とか。

土星が入っていれば、素朴、寂しそう、とか。

天王星が入っていれば、引っ越しが多いかも?みたいな感じで読んでください。

◆第5ハウス

主観的、個人の主張、恋愛観や芸術性、楽しみ

 

前の4ハウスで育まれた情感の充実は、5ハウスで冒険的に外へ表現されていきます。しかし、ここでの主張はその人が一方的に考えている世界感や楽しみであり、相手がどう思うか?などは気にしていません。

できるだけ人に合わせたくない、または自分と相手の違う世界観を楽しむような場所なのです。

 

これをやりたい!という発散的なハウスですから、ここで表現することは人に理解されないことも少なくありません。ただ、個人的に元気にのびのびと過ごす上では5ハウスは大切ですから、他人と関わらない「個人的な趣味のために使うハウス」というのが正しい認識かもしれません。

 

そして、5ハウスは「恋愛」を表すと解説されることも多々ありますが、あくまでここでは純粋に“自分が夢見る恋愛”なので、相手の気持ちを理解したり、心を通わせるというのとは違います。その人が恋愛に対して描く個人的な理想やロマンのようなものを見るにはいいと思います。

 

この5ハウスを見れば、他人からの欲求に対して“はいはい”と答えない姿勢や、他人からの口出しに囚われず個人の満足を優先する姿が強いのかどうか、などを見ることができるように思います。

アーティストや作家、またはギャンブラーなど…あくまで自分が主体となって楽しむハウスです。自分から産み出ると言う意味で女性の場合は子供運を見たりもします。

木星が入っていれば子沢山、土星が入っていればでき難いなど…推理してみてください。

◆第6ハウス

コンディション調整、労働、磨く

 

前の5ハウスまでの流れで主観的な個人は発展してきましたが、他人からの要求は全く違うものかもしれません。そこで、人から求められたことをこなせるように準備する、大人になるために自分が足りないものを整えていくのが6ハウスのテーマとなります。

 

ただ、あくまでもまだ漠然と主観的な視点で、社会や相手がこういうことを求めていそうなど、相手のニーズに応えるために自分を整えていくという感じです。

例えば、太陽が入っていれば要求に応えることが生き甲斐になるし、火星や天王星が入っていれば管理されたり要求に応えたりするのが不得意という事になります。

 

6ハウスが強い人は、世間や社会から要求されたことをきちんとこなすことで、人間性を整えて行きます。また、準備という点で、今後に対しての防衛心が働くハウスでもある為、過剰に働けば、いろいろな未来を想定した資格を複数取得する人も多いかもしれません。

 

また、自分側、つまり5ハウス側からプロフェッショナル的に、夢の実現のための資質を更に磨く6ハウスにするか?

7ハウス以降を想定し、社会を受け入れた一般的な6ハウスの磨き方になるか?は、5ハウスの内容、7ハウスの内容で変わってきます。

違う言い方をすれば6ハウスでどれだけ磨けたか?で、7ハウス以降の運命が変わるとも言えます。いずれも社会とか関わる前の最終調整のハウスです。

◆第7ハウス

外から見た自分を確立、客観的事実、パートナー

 

7ハウスでは初めて個性が外側へと表現されていきますが、同時に外側からの視点や印象が流れ込んでくることになります。

例えば、複数の友人と関わる中で、あなたは面白い人だと言われると、その時初めて自分は陽気な人間なんだと気がつきます。つまり、関わる相手の視点を通してあなたの姿や情報がフィードバックされることにより、やっとあなたの中で「人と関わる時の自分」が確立されるということです。

1〜6ハウスの間に、自分ではこんな才能がある、こういう能力があると思っていても、7ハウスで関わる相手が誰もそのことを認めてくれなければ、残念ながらその自覚は間違い?あるいは実力不足とうい事になります。

また、逆も然りで、自分では素朴で退屈な人間と自覚していたも、周囲からは好かれて、本人にその気がなくても人気者になるケースもあります。

 

例えば、希望に満ちた学生の頃に、自分には素晴らしい才能があると信じていたとしても、社会に出てみれば自分よりも優れた人が大勢いて、自分は多くの中の一人なんだと気がつく…なんていうのはよくある話だと思います。

このように、人の中に混じった段階で初めて、自然と自分がどんな人物であるかを自覚できるものなのです。

 

7ハウスは対人関係の全般を意味していますが、この部分だけに注目するのではなく、1〜6ハウスで自分がどれだけ整えてきたか、どれだけ磨いてきたかで7ハウスでどんな人と関われるのかが決まると思ってください。

このハウスに木星が入っていれば人気者、土星が入っていれば大人で苦労があるかも?冥王星が入っていれば出会った人の影響で人生が180度変わってしまうかも?…みたいな感じで読んでみてください。

 

全ては繋がっていますから、人生を飛級することなどは不可能で、そんな考えは人間の成長に対し、どこか穴を開けることなってしまうのかもしれませんね。

 

 

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次回は8〜12ハウスの解説です。ハウスのクライマックス…どうぞお楽しみに!

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